優しさの境界線

みなさま、ごきげんよう。
恋愛カウンセラーの野田亜希子です。

パートナーに求める条件でよく挙がるのが、
「優しい人」です。
「優しい」という言葉は多くの人にとって魅力的ですが、
実際のところ、何を意味するのでしょうか?

例えば、「優しい」とは、
「私を甘やかしてくれる」こと?
それとも
「必要な時にはしっかり叱ってくれる」こと?
はたまた
「困っている人を見かけたら迷わず助ける人」でしょうか。
さまざまな形の優しさがあるため、
人それぞれが求める優しさも異なるものですね。

優しい人、優柔不断な人

「自分の特徴として『優しいです』という人」にお会いすることがあります。
しかし、話を聞いていると、
どうもその優しさに違和感を感じることがあるのです。
実は「優しい」というより、
「優柔不断」なだけのことも少なくないんです。

優しい人優柔不断な人は、似て非なるもの。
優しい人は、他者の気持ちや状況を想像して行動します。
しかし、優柔不断な人の多くは、
自分が間違えないように
「正しい答えを出そう」
と悩んでしまいます。
行動前に「これで大丈夫かな?合ってるかな?」と
周囲の顔色を見ながら判断することが多いんです。
気づかないうちに
「自分が正しい」と思うことが優先され、
相手への思いやりが薄れてしまうこともあります。

「正しさ」と「思い」

優柔不断な人は「正しさ」に目が向いているので、
「思い」を忘れがちです。
「ほとんどの人がAを選ぶから、Aが正しいんだ」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、
本当に大切なのは、
「私がAを選びたいかどうか」という「思い」です。
自分にとって何が大切か、
という軸で動けることが、
優しさを持った人の特徴ともいえます。

パートナーに必要な「思い」

パートナーとの関係を築くには、
「私はあなたがいい」
という思いが必要です。
よくある相談に
「私に合う人がどんな人か分かりません」
という声がありますが、
これは無意識に
「正しい相手」=「失敗しない相手」
を求めてしまっているのかもしれません。

しかし、人は感情の生き物です。
いい時もあれば、悪い時もあります。
パートナーが調子を崩したり、
思った通りにいかなかったりする時に
「私が選んだ相手は間違いだったのか?」
と悩むのではなく、
相手に対する「思い」があるからこそ、
お互いを支え合って進んでいけるのです。

私たちがどんな優しさを求めているのか、
そしてどんな思いで人と向き合いたいのか…
あなたがパートナーに求める「優しさ」は、
どんな形の優しさでしょうか?

改めて考えると、
難しいですね。
でも、いろんな形の「優しさ」が溢れるのも
悪くないですね。

本日も一日、
お疲れさまでした。

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